人生初の推しのサイン会に参加してきました
参考までに
【感想】相坂優歌 復帰LIVE『あいのうわ塗り』 - アスイロ恋模様
先日、人生初の推しのサイン会に参加してきました。そのときの気持ちを忘れないようにブログに残してみました。
アニクラ×ト×バス
2019年10月現在、私の中で最推し声優である相坂優歌さん。彼女の誕生日9/5に発売された相坂優歌1st写真集『17℃』。そのアニメイトサイン会に当選したので急遽高速バスを予約し東京へ向かった
雨上がり、世界の全部……涙あと気持ちの全部…… pic.twitter.com/Q19i8cZ8JB
— おわわ🌍 (@Aegis07cc) September 26, 2019
高速バスで東京へ行く際は普段なら半径20mエメラルドスプラッシュも真っ青の幾重にもセットされたアラームでバスジャーしないように気を張らなきゃいけないが、偶然にも前日の10/5(土)22時~から翌朝の朝4時過ぎまでオールナイトのアニクラが開催されていて、その会場から徒歩でバスターミナルへ行ける距離だったこともあり、数ヶ月ぶりのアニクラに胸を躍らせながら回すことに。
※ #2dExpo でタグ検索するとイベントの様子とか見れます
初めて訪れたクラブイベントだったけど新潟では聴く機会の少ない曲だったりオタクの好きがたくさん溢れていてとても楽しい時間だった。
このオタク、リクエスト楽曲信頼すぎんだろ#2dExpo pic.twitter.com/MmP0MXy2ma
— おわわ🌍 (@Aegis07cc) October 5, 2019
中でも1人の演者さんが企画したCD持ち込みプレイのボックスを眺めていたら私のブログ処女作となった村川梨衣さんの1stアルバム(メチャメチャ良い)と相坂くんの1stシングル『透明な夜空』が入っており、興奮のあまりそれを持ち込んだオタクと感嘆符だけで会話してた(ちなみに僕はワールドワイドアンセムな『エレメンタリオで会いましょう!』と小森さんは断れない!主題歌『とあるいつもを』を持ち込みました)
楽しい時間はあっという間で気付いたら出発まであと1時間ほど。セルリアンスカッシャーの顔つきになりながらバスを待って乗り込む。
ご褒美のジュース(130円,缶コーヒー) pic.twitter.com/A4qGFy1H2g
— おわわ🌍 (@Aegis07cc) October 5, 2019
ジンボウチョウ×デ×ドロップキック
※サイン会会場に着くまで時間があったので聖地巡礼してきました
さて東京(新宿駅)に着いたのはいいもののサイン会の開始時間は16時から。スマホで時間を確認するとちょうど12時を指したばかり。以前なら200分近くもどこで時間をつぶすか頭を悩ませていたが、今の私にはやりたいことがハッキリあった。
そうだ 神保町、行こう。
神保町と言えば国民的アニメ『邪神ちゃんドロップキック』の舞台として国内外から注目を集めている京都に並ぶ観光名所である。そうと決めたら乗り換えアプリを駆使して、新宿駅でハメを喰らいつつも(入場料数百円×2)どうにか現地へ辿り着く。
I'm at 神保町駅 in 千代田区, 東京都 https://t.co/gLDLL4CRiD
— おわわ🌍 (@Aegis07cc) October 6, 2019
人類史初の宇宙飛行士であるユーリイ・ガガーリンは宇宙から地球を眺めて『地球は青かった。だが神はいなかった』という言葉を残したらしい。ならばかの偉人に敬意を払い私も一言。『神保町は雨だった。だが邪神ちゃんはそこにいた』
邪神ちゃんドロップキックOP『あの娘にドロップキック』で邪神ちゃん達が集合した神保町交差点。天候はあいにくの雨だったが私の目には確かに彼女たちの姿が刻まれている。地平線いっぱいに広がる海をはじめて見た時に思わず息が漏れた少年時代のように、画面の向こうの存在でしかなかった神保町に触れた頬には一筋の涙がつたっていた。
都内にしては人通りの穏やかな交差点を渡り歩みを進めていると見慣れた建物が視界に入った。いや、正確には初めて見たのだが。目の前には邪神ちゃんがお小遣いやお使い代、メデューサから金を下ろして通いつめた遊戯施設「人生劇場(シアター)」が。神保町という海に触れた私は気付いたら海底を目指すかのような足並みで入店していた。
店内は「古きよき昭和」の形容詞が似合う内装をしており、数人の年配者がハンドル片手に憩いの時を過ごしていた。私も人生の先輩にならってジャグラーとシンフォギアに夏目漱石を1人ずつ派遣、これからも邪神ちゃんを見守ってくださいという祈りを込めて。
境内から出ると町のあちこちから空腹を刺激する良い匂いが漂ってきた。時刻は12時40分、神保町で昼食をとってから徒歩で秋葉原まで行くプランに。手ごろなお店を探すかたわら町を散策して気付いたが神保町は古書だけではなく魅力的な飲食店が数多くある。人間界の料理が美味しくて本気で魔界へ帰ろうとはしない高等悪魔の気持ちも分かる気がする。
そんな質感に触れているとまたもや見覚えのある建物を発見。これも例に漏れずはじめましてではあるのだが。
アニメと寸分違わぬ位置にバイクが路駐されてて感動のあまり言葉が出なかった。もしかしたら私は本当に二次元の世界へ迷い込んだのではないかと不安に思ったほどである。だが空腹に勝るものはなし。迷い道だってキミと!冒険だよ(入店)。 余ほど張り詰めていた表情をしていたのだろうか、私を視認した店員さんは「お食事でよろしかったでしょうか?」と不思議そうに確認をとってくる。
「はい。お食事、よろしくお願いします」
内定式よりもキレイな角度でお辞儀を決めていた。
カウンター数席とテーブル20席ほどの店内には何組かの家族とスーツ姿のおじさんが各々穏やかな時間を過ごしていた。東京の飲食店=落ち着きのないイメージが強かったのでキッチンジロー南神保町店の雰囲気は先ほどまで固くなるを連打していた私の殻を靴紐を解くよりたやすく破ってくれ、300kmほど離れた新潟の自室と同じくらいリラックスできた。帆立クリーミーコロッケとハンバーグの二品盛りに舌鼓を打ち感謝を込めて両手を合わせる。この場所でまた会おう 笑おう(退店)
名残惜しさを感じつつも神保町に別れを告げて秋葉原を目指す。途中で体についた汚れを落とすために神田の銭湯へ。5月に開催された「あいのうわ塗り」以来の入浴となった。推しに会う前、会った後にはこのスパで汗を流すのがルーティーンになりそうだ。
サインカイ×デ×ハツセッキン
目的地の秋葉原へ着くまでに感情になりすぎた。神保町で邪神ちゃんドロップキックの質感に触れ、銭湯で5月の復帰ライブに思いを馳せた。本番はこれからだと言うのに既にHPは0、 穴が開いていたのかポケットいっぱいに詰め込んだ伝えたいことは空。こんな状態で本当に推しのサイン会行っていいのか?と自問自答。そもそも何を話せばいいのか、私から相坂くんに言うことなんてあるのかと悪い方向に思考が進む。そして会場へ到着、楽曲派ブロガーとして界隈をバチバチ言わせてるオタクとツイッターで連絡をとり合流。「何話せばいいのか」と連番者も悩んでいたらしく緊張が少し和らぐ。そうこうしていると開演間近になりアニメイト別館の6Fへ。
人生で初めての声優さんのサイン会だったため会場の雰囲気など想像もつかなかったが、いざ入ってみると小学校の教室より少し狭めのスペースの奥に長机と椅子が1つ(そこでサインを書いてもらうのだろう)、反対に入り口手前には立ち見2列(20人程)と入場順に腰をかける椅子が40ほど。人数は60~ちょっとくらいだろうか、写真集の販売数は分からないが当選したことに再び感謝。
壁には「相坂優歌さんサイン会」と書かれたポスターが……いよいよだ。
休業期間中の昨年に相坂くんのファンになった私には2度目の現場となる。1回目は5月の復帰ライブ、そして今回は初の接近イベント。
ライブの距離ですら相坂くんがそこにいることの現実に胸が高鳴って仕方なかったのに、あと数分で手を伸ばせば届く距離にいる彼女と会話することができる。そのことを自覚するとまた緊張がぶり返してきてそれを誤魔化すように早口で雑談に興じる。
すると、
「それでは只今より相坂優歌さんサイン会の方を始めさせていただきます。みなさん入場される相坂さんに大きな拍手をお願いします」
いや待ってくれ、まだ心の準備が……
ガチャ
「みなさんこんにちは~相坂優歌です!本日はお越しいただきありがとうございます!」
パチパチパチパチパチパチ!!!!!
「顔が良い……」
俺はずれた眼鏡をかけ直す
そんなことは充分に理解っていたが言葉が漏れてしまった。美味しい料理を食べたら自然と笑顔になってしまうように、海に向かって海だー!と叫んでしまうように、無意識に当たり前の動作として呟いていた。生理現象にかんぱい。
「さてそれでは前に座っている方からお願いします」
進行スタッフが起立を促す。そしてサイン会が始まった。
立ち見列にいたおかげで後ろから全体的にサイン会の流れを把握することができた。
①スタッフに呼ばれたらサイン待機列(3人)に並ぶ
②サインのページを選べるのでそこに名前の書かれた付箋を貼って待つ
③相坂くんとお話しながらサインを書いてもらう(10~20秒ほど、剥がし無し)
シンプルで人にやさしくな3ステップ。様子を見ていると笑わせたり感謝を伝えたりとオタクによって様々な会話が交わされていた。だが1つだけ変わらないものがあった。それは相坂くんのファンに対する感謝の気持ちだ。どの会話でも最後には笑顔で「ありがとう!またね」を届けていた。芸能人との接近自体が人生初なため比較できない(比較するものじゃないと思う)が心から暖かくなれる、そんな光景だった。
しばらくすると遂に自分の番がやってきた。
①深呼吸をして
②ページを開いて
③
私「は、はじめまして~」
推し「わ~!はじめまして!」
私「新潟から来ました!おわわと申します」
推し「すごい!わざわざありがとう!」
私「こちらこそ(存在してくれて)ありがとうございます!自分が相坂くんのファンになったのが去年の休業期間中で……5月のライブは参加できたんですがこういった接近イベント初めてで緊張してます」
推し「うんうん、そっか~!」
私「はい………、そう!『瞬間最大me』がほんっっっっとに大好きで!!!!!」
推し「あ~~~!!!」
私「そこから大森靖子さんを知れてライブにまで行くようになって。あと最近トガラジやツイッターで話されてた霜降り明星さんのラジオも聞くようになりました!」
推し「おぉー!!!」
私「相坂くんのファンになってから大森さんであったり霜降りさんのラジオであったり、相坂くんの”好き”のおかげで自分の好きもどんどん広がっていって!毎日がすごい楽しいです!!」
推し「えぇ~~!!?メチャメチャ嬉しい!!!ありがとう!」
私「こ、今後も応援してます!」
推し「うん!これからも一緒にどんどん好きを広げていきましょう♪」
私「(推し~~~~~!!!!!!!!!!)今日はありがとうございました!」
推し「ありがとー!!またね~~~」
キラキラしてた
画面の向こう側では触れられない輝きがあった
相坂くんはステージで歌ってるときよりも一回り小さく見えて、笑顔が直視できないくらい眩しくて、でも私と同じ人間で、確かに同じ世界にいた
大森靖子さんが相坂くんに提供した『瞬間最大me』
別の世界なんてないからちゃんと話がしたい
相坂くん 自身が作詞した『Look back』
あなたが立つ場所と私が選んだ場所
どこにも似てなくて 奇跡を誇るべき場所
大森さんが道重さゆみさんに提供した『OK!生きまくっちゃえ』
違う世界なんてない 息をすれば生きている
私もいる 足りないかな なら明日もある
「私とあなたは同じ世界にいるから。違う世界なんてないから。ただそれだけで奇跡を誇っていい世界なんだよ」今まで何十回も何百回も聴いてきた曲の歌詞がメッセージが自然と浮かび上がってきて、胸の奥が凄く熱くなった。上手く話せたかなんて分からない、もしかしたら早口で何言ってるのか聞き取れなかったかもしれない。それでも彼女の目の前に立ったらもうどうにでもなれと伝えたいことを吐き出していた。
オワリ×ハ×ハジマリ
人生初の接近イベントを終え、夜行バスに6時間ほど揺られながら帰宅。記録がてらブログに残そうと思い立ち筆を走らせていた。1日経って接近を思い返してみる。聞き取れるようにゆっくり話せばよかった、ちゃんと目を見て話せばよかった、もっと感謝を伝えればよかったetc……と。噴水のように反省点が湧き出てとまらない。
まばたきさえもったいない すごくない?って歌詞は本当だったらしい。
ほんの10数秒だったけど今までのどの時間よりも濃くて。またすぐに接近イベントに行きたくなった。リベンジしたい。たくさん話したい。
「推しは推せるうちに推せ」なんて言葉がタイムラインに流れると以前までは半笑いで読み流していたかもしれない。けど今ならその大切さが良くわかる。
推しがいるのも、推せるのも、すべて奇跡なんだよな~~~