アスイロ恋模様

140文字に収まらない感想や妄想の置き場です

村川梨衣さん1stアルバムについて

 皆さんは村川梨衣さんをご存じだろうか。2011年に声優デビューを果たした彼女は7年経った2018年(巷では平成最後の○○とよくハッシュタグで目にする)現在も変わらず声優として多くの作品で活躍している。彼女の声優業について語りたいこともあるがそれはまた別の機会に。「じゃあ他に書くことなんてあるの?」それがある。彼女は声優業で活躍する一方でアーティスト村川梨衣としても活動しているのだ。今回の記事ではそんなアーティスト村川梨衣の1stアルバムについて私の感想もとい妄想をオタク特有の早口で語っていこうと思う。(ブログを書くのは今回が初めてなので読みづらい所も多々あると思いますが温かい目で読んでいただければ幸いです。)

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 アーティストデビューの経緯

 初めに彼女がアーティストデビューをした経緯について簡単に触れたいと思う。先述したように2011年から声優として活動を始めた彼女はアニメに出演する傍ら多くのキャラクターソングやユニット曲にも参加していた(個人的に一番好きなキャラソンは初めてのキャラクター名義楽曲として制作された二葉あおい役の「なんでもちゃんと」である、これについて語るとレポート用紙の文字数を大きく逸脱するので割愛)。そうした中で2015年12月2日に日本コロムビアより発売されたスマートフォン向けゲーム「チェインクロニクル」のキャラクターソングアルバムである『ソングス・オブ・チェインクロニクル」に参加したことをきっかけにディレクターから歌手活動への声をかけられた。こうして2016年2月1日に晴れて日本コロムビアよりアーティストデビューされることが発表された。ンゥ~~めでたい!!(カシュッ)。

 

1stアルバム『RiEMUSiC』

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 アーティスト村川梨衣として活動を開始した彼女はデビューして1年で2本のシングルと1本のアルバムをリリースした。ここから本題の1stアルバム『RiEMUSiC』の楽曲について思う存分語りたいと思う(あくまで一個人の感想なので気楽に見ていただければ助かります)。下記ダイジェスト視聴動画を再生しながら読んでもらえれば。

www.youtube.com

 

 1.Anytime,Anywhere

寝起きにカーテンを開けたら眩しい朝日に目を細めて、でもそれが気持ち良くて、今日という日におはよう!と言いたくなる曲。イントロの優しいギターフレーズから始まりそこに近所に住む幼馴染のように心地よいドラムが乗っかっり、そしてそれらを温かく包みこむヴァイオリンの音色で交わり生まれたメロディに村川梨衣さんの歌声が出会う。この間実に52秒。わずか52秒で二度寝したい、まだ出社する時間じゃないと布団に潜り込むことがなくなり朝がきっと好きになる。「Say Hello はじめましてよろしくね Open the Window 物語をひらこう!」今日も一日頑張るぞい!(死語)

 

 2.Dreamy Lights

不安や期待。夢に辿り着こうと走るのならば決して消せない感情たち。そういった心の葛藤や喜怒哀楽も全部思い切り抱きしめたまま一歩を踏み出すために暗い道を照らしてくれる、まさにLightのような曲。このMVのパジャマ×ツインテールりえしょんの尊さに思わず目が潰れかけたことあり。

 

 3. ドキドキの風

りえしょんの2ndシングルの表題作であり、テレビアニメ『私がモテてどうすんだ』のEDも担当したこの楽曲。作詞はなんと中村彼方先生。中村彼方さんといえば『結城優奈は勇者である』や今期話題の『少女歌劇レビュースタァライト』の楽曲一覧などを担当されているスーパー作詞家さんの一人。中村彼方さんの書かれる歌詞はアニメの内容にマッチした物が多く、ストーリー性がより強く伝わってくる。そんな「ドキドキの風」はタイトル通り”風”をテーマとしており風によって始まり、悩み、そして進んでいく様を従来のりえしょんのイメージよりも力強く歌い上げた一曲。string quartetの重厚な合奏が時に優しく時に悲しげに時に力強く背中を押してくれたりとまさに風を体現している。

 

 4.Breath

バケモン。いや、ほんとにそれしか感想が出てこない。

アルバム新録曲の一つであるこの曲は1st,2ndシングルでポップな曲を歌ってきたりえしょんのイメージを吹き消すかのように突如あらわれた。まず歌詞がヤバい。

歌い出し「ah…forget the past, blazed with lights」

アホかと。何いきなり全力で殴ってきたのこの人。怖すぎるわ

例えるなら昔の遊戯王で生贄召喚もなしに1ターン目から青眼の白竜出されたようなもん。いやドヤ顔でセットしたビッグ・シールド・ガードナーが塵と化したんだが。

この曲の簡単なイメージとしては失恋?ソングかな。

”あなた”がいなくて”わたし”は生きていけるわと言ったものの心は整理しきれなくて。あなたがいないことをまだ受け止めきれない様子が「時の歌声 響き渡れば闇を消し去る 

絵空でも前を向いていたい」に読み取れる。

しかし、”わたし”は決して絶望することなく「ひとりでも大丈夫」と唱えながら「例え星の見えない世界が待っていたってその場所が次への始点」と力強く歌い上げる。

「大きく深呼吸をする 紛れもなくそれが答え わたしのBreath」

 

 5.MaGiK

 これまたりえしょんの新しい面を見せてくれた楽曲。

一日の終わり(彼女にとっては始まり)の鐘が鳴る場面からこの曲は始まる。

年ごろのオトメな彼女は自分に自信満々、まるで魔女のように強気でヤンチャ。

「ココロメロメロにするキュートマジック」をMP度外視で毎ターン放ってくる彼女に耐えられる人間はいるのだろうか。私?私はもちろん即落ち

歌詞も面白い。特に「ホウキなんて放棄 スマートにいきたいもん」はお気に入り。

 

 6.恋するパレード

はい!きました!恋パレ!!(パレイドじゃなくてパレードね)

MV製作&YouTube公開本当にありがとうございます!

パステルカラーの可愛いドレスを身にまとったりえしょんは必見!ゼッタイ!

この曲の特徴はとにかく可愛いに尽きる。

誰にでも初恋の1つや2つ経験したことがある思う(結果は置いといて)が、そんな初めて誰かを好きになった時の気持ち、退屈な毎日だったのにあなたに恋してから世界はこんなにも眩しく輝き始めたこと、それをこれでもかと可愛く歌い上げるりえしょんに脱帽。キャッチーなメロディと歌詞なので最初の1曲にも持ってこいの良曲。

 

 7.クリームソーダとエンドロール

こーーれまたトンデモナイ曲ぶっこんできたなと。

先述した「Breath」もそうだったけど失恋しても強く生きる女の子、その生き様を歌うりえしょんは私の知らなかった大人でクールな一面を見せてくれる。

アナタに恋するワタシの気持ちを「映画」をモチーフに歌うこの楽曲。

しかし映画の最後に流れるエンドロール、キャストやスタッフの名前が面面と流れていくそのスクリーンにアナタの名前が見つからない…あれ、おかしいな?私の脚本通りならハッピーエンドになるはずなのに。通常の映画ならここで上映終了だろう。

だが、「ワタシが見ていたカメラに映ってたアナタはもうエキストラ」とあるように、ワタシは新たな恋に出会うためにカメラを撮り続ける。

クリームソーダみたいなハッピーエンドを求めて。

 

 8.Baby, My First Kiss

2016年6月1日に1stシングルとして「 Sweet SensationBaby, My First Kiss」の両A面でリリースされた本曲。実は6月1日はりえしょんの誕生日でもある。つまり1stシングルもといバースデーシングルなのだ。めでたい!!カシュッ。

そんなアーティスト村川梨衣の記念すべき最初の曲として登場したベビマイ。

いわゆるデジタルポップな本曲だが、ダンスミュージックではあるが可愛い要素も重視されている。ノリやすいサウンドで自然と体がリズムをとってしまう。(いつかアニクラでかからないものですかね)これもまた最初の1曲にふさわしいといえる。

 

 9.Eternal

               バ   ケ   モ   ン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これで説明足りるとは思いますが一応補足。

電子サウンドが鳴りやまない本曲、作詞作曲コンビは「恋するパレード」と同じである。もう一度。作詞作曲コンビは「恋するパレード」と同じである。

・・・は?

 

10.戻れない旅

切ないピアノのイントロから始まり、全体的な音数も少なめな本曲。

しかし音数の少なさに反比例するかのように歌はより力強く、思いはより深く。

「戻れない旅のように わたしたちは そう 生きてゆく この生命を」

 

11.Sweet Sensation

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写真は ANIMAX MUSIX 2018 OSAKAにて披露されたSweet Sensationで感情になったオタクです。

いや、、、、、羨ましすぎる。はやくこれになりたい。

 サビから始まる曲が大好物なので初聴きしたその日からヘビロテプレイリストの仲間入り。

りえしょんもインタビューで語っていたがこの曲はサビの中でもう一回サビがある。

「スキっと晴れた空にはじけた Sweet Sensation」でドカーンときて、またすぐ「祈るように 願い込めて 呟く」でまたドッカーンと、サビの中でもう一回サビがあるんです。】

声優・村川梨衣に聞くソロアーティストデビューの裏側 - 6月1日にふたつの誕生日を迎え「りえしょんワールド」全開の彼女がいま思うこととは (2) 表現者としての本望 | マイナビニュース

マトリョーシカじゃないんだから普通サビの中にサビがあるとか思ってなかったので、膝から崩れ落ちて完全敗北した数少ない曲の一つになった。

「頬を撫でる風のように いつも優しく笑ってる 君が好き」うん。。俺も大好き

りえしょんの曲にはヴァイオリンが多く登場する。Sweet Sensationもヴァイオリンの音色が 心地よく鳴り響く。またこの曲にストリングスの音色を追加したのはりえしょん自身のアイデアだという(彼女の曲には彼女の音楽に対する真摯な姿勢がこれでもかと伝わってくる→RiEMUSiC)。

そんな調子で大量破壊兵器の如く、重火力で進行していく少女の恋を歌った本曲。

「スキっと晴れた空にはじけたSweet Sensation

「スキって書いた空に広がるSweet Sensation

”好き”と”スキ” 

君に気持ちを伝えるためにたくさん悩んで考えて。それでも君だから。

君とじゃなくちゃ全部意味なんてないから。

何度も深呼吸を繰り返して、持て余す手のひらには汗が滲んで。

祈るように願いを込めてスキって伝えたい。

ほぼ歌詞ママですが、それだけで十分に情景が広がってくる。

「恋するパレード」が初恋のドキドキとワクワクを幸せそうに歌う曲であるなら

Sweet Sensation」はその先を。恋って世界一甘くて苦いんだよ。と等身大の少女の葛藤を吐露した曲。

「ありきたりな話でも 楽しそうに聞いてくれる 君だけど

 夢の理想の正体が君ってことを 知ったら何て思うんだろう」 

この歌詞が本当に泣けてくる。

気持ちを伝えることは良くも悪くも関係に影響を与えるわけで。今は楽しそうに私のありきたりな話でも君は聞いてくれるけど、私の思いを伝えたら一体どうなるんだろうと色々想像して不安になるこの気持ち、誰もが一回は経験したことあると思う。

恋愛曲に限らずどのジャンルでも歌詞は共感性が重要であるが、「Sweet Sensation」はそのオンパレードでもう無理。この曲を聴いたら12歳の少女になっちゃう。

2番アウトロのギターもまた魔境でここから行き帰ったオタクは余りにも少ない。

ラストは

「祈るように 願い込めて 呟く いつまでもここで会えますように 会えますように」

で終わる。ここからだと彼女の恋が実ったかは私たちにはわからない。

でも、きっと。彼女のスキは伝わるだろう。ずっと祈ってきたのだから。

 

 12.夜明けの恋

このアルバムの最後に相応しい夜明け(終わり=始まり)を告げる本曲。

ストリングスの音色がとても綺麗で、大人の恋の切なさと幸せをゆっくりと優しく語りかけてくる。まだ外も薄暗い冬の早朝に目が覚めて、二度寝もできなさそうだからコーヒーでも淹れて日の出を待ちながら感傷的になりたい時に聴きたい一曲。

 

                最後に

以上が村川梨衣1stアルバム『RiEMUSiC』を聴いて私が抱いた感想でした。

文を書くのが得意ではない私ですが、少しでも皆さんがアーティスト村川梨衣について興味を持つきっかけになったのなら幸いです。私も『RiEMUSiC』を振り返る良いきっかけになりました。次は2ndアルバムについて語れたらいいなーと思います。

それでは皆さんまた次の機会で